冬のコチョウランが弱らない1つの対策

●概要

胡蝶蘭を寒さで弱らせることが多く、胡蝶蘭の冬越しがとても下手で、なかなか春に咲かせることができないようになっています。今回そのための対策で、ハンギングできる衝立型の棚を作成しました。この内容を今回はご紹介します。

1.これまでの問題点

(1)室内の床や窓際は室内中央部、上部より温度が低い

 12月~3月始めまで約4カ月は気温が低下して、コチョウランの育成には厳しい季節です。コチョウランは15℃以上の気温を確保しないと弱ってしまうといわれています。 一般のご家庭では夜になると暖房しないので、室内の温度は外気に追従して冬は10℃以下、場合によっては 1~5℃くらいになります。

 ・特に室内の床や窓際は室内中央部、上部より温度が低くなると思います。

 (2)毎晩 寒さの影響を受けない中央部に移動は難しい

 ・私の場合、冬越しは室内にコチョウランなどの洋ランを室内に取り込み昼間の間は日光に当てやすく暖かい窓際に置いています。南側の窓際のカラス戸の前のフローリングに直置きしていました。また窓際の方が、蘭が場所を占有することが少ないので置き場としては良いです。しかし毎晩移動するのは面倒なので夜もそのまま窓際に置いていました。

 ・毎晩 寒さの影響を受けない中央部に移動は難しいと思います。

 (3)室内温室は場所を取り、設置作業が面倒

室内にポールとビニールを使った簡易な温室を作って冬越しをやったことがありますが、設置が大変で場所を取るので、毎年室内簡易温室の設置はめんどうだと思いました。  そのまま室内で冬越ししてもらい方法はないかと考えました。

2.対策検討

 (1)昼夜でコチョウランを自由に移動できる方法

   昼間は窓際に置き、寒くなる夜に部屋の中央部へ移動できる方法はないか?

 (2)床よりも高い所で上記(1)の移動もできてコチョウランを設置できないか?

3.具体的な改善策

 (1)高さのあるハンギング型の棚

 上記のような問題点や検討に基づき洋ラン設置用のハンギング型の棚を考えました。 家に小さい植物をおける棚がありました。この棚に180㎝くらいの細い角棒をホームセンターで買ってきて、130㎝くらいのハンギング型の棚を作成しました。

  (2)金網を上部に固定

 ・コチョウランを100均で購入したワイヤーメッシュ(金網)にぶら下げられるように棚にメッシュを金属のワイヤーで固定しました。

(3)キャスタを下部に設置

 ・朝晩に棚を自由に部屋の中を移動できるように棚の下部にキャスターを設置しました。このキャスターもSERIAで購入しました。

できるだけ上部の重量を軽量化するため、鉢はビニールポットを使用し、金属棒を加工したポットから金網までを吊るすための吊るし棒を作成しました。

・棚の写真① 

移動できる棚の全体写真

②ポット鉢を利用して金属ワイヤーを加工して吊るす工夫

ポット鉢を利用、金属棒を加工して吊るす

③キャスターを追加

キャスタを底面につける

・まとめ

市販の棚を購入しないで、100均、ホームセンターの材料で高所に設置できて移動ができる棚を作成しました。今年の冬はこの棚でコチョウランをうまく育てて花を咲かせたいと考えています。状況はこのブログに追記していきたいと思います。

 

(4) 鉢はポットにして固い金属棒で吊るす