大山 (神奈川)に行ってきました。

2024年1月26日

・概要

 7月の終わりに、神奈川の大山に行ってきました。 比較的簡単に登れる山なので、関東圏の日帰り登山(ハイキング)には おすすめです。その時の日記・写真を紹介します。

1.大山について

阿夫利神社

大山は皆様もご存じかも知れませんが、江戸時代には大山信仰という信仰が盛んで、江戸の庶民が講を組んで、江戸から神奈川県の大山まで 旅行をして、参拝する山岳信仰の山として有名です。

大山詣で(落語)

幾人もの落語家さんが演じています。

を目的に町内連中で講を組み旅行したようです。古今亭志ん朝さんの落語では、帰りの神奈川の宿で、連中のいざこざで熊さんが坊主にされることから、話が展開して落ちをむかえますが、講をくんで長屋の連中で楽しく旅する様子が出ています。よろしかったお聞きになさって下さい。 

また、広重などの浮世絵にも「大山詣で」が描かれています。 東海道五拾三次の藤澤宿。
場所は箱根駅伝のコースになっている遊行寺坂を 戸塚方面から降った下の 遊行寺の広小路の辺 、橋は今でも境川にかけられた橋(遊行寺橋)です。

 何やら橋の上で、長い板のようなものを担いでいる人の一行が、大山詣の一行です。この板は木できた大刀で、大山の神社に奉納するため、江戸から担いできた奉納品です。

 大山の麓の壁などに描かれた浮世絵にも、この大刀を担いて、滝行をする様子が描かれていました。

五十三次の画題にもなるのですから、さぞかし江戸の人には大山詣で は盛んであったことが伺えます。

2.登山口までの行き方

さて、落語のように前おきが長くなりましたが、大山までの行き方をまず紹介します。

 (1)大山の位置

  大山は神奈川県の秦野市の辺に位置し、最寄り駅は小田急線の伊勢原駅になります。丹沢連山の東の端に位置する山です。

 (2)鉄道 ( 〜 伊勢原駅)

 最寄り駅の小田急線の伊勢原駅まで電車で向かいます。2日間有効のお得な小田急線の区間内乗り放題+大山口までの神奈中バス+大山ケーブルカー(往復)のフリーパスを小田急線の駅の券売機で購入ができます。

以下のホームページを参考にして下さい。

個別に購入する手間が省け、割安なので、大概、フリーパスを購入して利用しています。

小田急フリーパス(丹沢
https://www.odakyu-freepass.jp/tanzawa/

 (2)バス (伊勢原駅〜大山口)

 小田急伊勢原駅の山側の出口を出たところに大山口行きのバス停があります。そこから約40 〜50分で大山口に到着します。

大山登山口

*車で向かう場合*

上記の大山登山口のバス停付近に公営の駐車場や民間の駐車場があり、車を利用することも可能です。料金は1日1千円程度。

(3)ケーブルカー(大山口 〜 阿夫利下社)

 バス停からケーブルカーの駅までは、両側におみあげ店、大山で有名は湯豆腐などが食べられる食堂、講の方が逗留する宿などが並んでいる石段を約500m登っていきます。

  ケーブルカーを利用しないでも登れますが、その先の登山がありますので、初心者の方はまずはケーブルカーを利用されることをおすすめします。 

 阿夫利上社まで歩いていく道はケーブルカー駅の手前に分岐があります。ケーブルカーは20分に一本運転しています。車体は最近リニューアルされており、とても綺麗で乗り心地が良いです。

(4)登山(阿夫利神社〜山頂) 

 上りの行程は約2時間程度(個人差があるので地図などで確認をおすすめします)上のケーブルカー駅を出て、茶店があります。 (これから先飲食できる箇所はございません。)

 山頂までは29丁の石の標識が立っており、何%登ったか確認できるので、便利で助かります。岩、石が露出したような自然の上りの山道がメインで、平なところはところどころ木道なども整備されています。 でも、休み休み登ればそんなにきつい上りではないと思います。 
歴史がある山なので、ところどころに由来の夫婦の木、剛力が担ぎ上げた大きな石の柱など江戸時代の様子がうかがえるスポットもあります。いくつか道中の写真を載せます。

 道中の写真

夫婦の木
合力が麓から上げた石柱
山頂手前の鳥居

山頂には2時間程度かかりお昼前につきました。
あいにく、曇りで眼下に広がる相模湾や江ノ島などはよく見れませんでした。 
お昼が取れるようなデッキが上社の裏側にあります。おにぎりのお昼を食べて、来た道を下社まで降りました。 

境の線より上は相模湾です



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