東北へ「くまがい草」を見にいきました

2022年6月4日

1.くまがい草

野草でらんの一種のくまがい草を見に福島へいってきました。

くまがい草がらん科アツモリ属の一種で多年草です。
 Cypripedium Japonicum

くまがい草

袋のような花弁が 源平合戦の平敦盛、熊谷直実がいくさの馬上の印に背中にまとっていた母衣に似ていることからこの名前がつけられています。大きな花をつけ、扇のような葉が特徴です。
 北海道南部から九州に分布している。低山の過ぎなどの林で生息しており、よく群生するが、最近はごく限られた地域にしか自生地がなくなっており、希少な和蘭となります。

2.今回訪ねた地区

 今回は福島県の福島市松川地区の自生地

(地区の方が何年もかけて繁殖、群生された)を訪れました。神奈川から圏央道→東北道で約350㎞、4~5時間かかりました。松川スマートETCインターチェンジで降りて、松川小学校まで向かいます。
 5月初旬から20日過ぎまでクマガイ草を開放して見られる期間のおまつりの期間の後半に向かいました。その期間はくまがい草群生地の行き先が道路の各所に表示されており、その看板に従ってたどり着くことができました。
https://www.matsukawa-kanko.jp/?p=225

3.くまがい草の見学

駐車場付近では地域の産物、植物などの販売をやっていました。近くには食堂がないのでずんだ入りのお団子とゆべしをお昼用に購入。なお、手前の松川小学校の横にヤマザキのデイリーマートがあり、飲み物など購入できます。お昼近くに到着したので、お店の方にこの辺で昼食が摂れる場所をお聞きしたところ、インター近くまで戻らないとないとのことで、そのまま群生地へ向かいました。
 入園は一人400円でした。くまがい草が咲いている場所まで約500mあり、少し急な登りです。入り口で、木製のつえを貸してもらえるので1本お借りして、向かいました。道の横には所々、めずらしい山野草のお花の写真と名前の説明のカードが立っていて、勉強になりました。ほどなく歩いていくと群生地に到着です。

くまがい草の群生地

 杉林の急な斜面に一面にくまがい草が咲いていました。一斉に大きな袋の花弁を咲かせていますので、見ごたえがあります。毎年これだけの花を咲かせるのはこの環境や地域の方のお手入れが優れているからだと思いました。また、健気に一斉に開花するクマガイ草に頭が下がります。
 少し上がったところにデッキがあり、そこでゆっく目の前のくまがい草を鑑賞できました。
 毎年おまつりが開催されるので、会期(5月初旬~下旬頃)を確認されて、鑑賞にいかれることをおすすめします。

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