チェロを始めるのに必要な小物（その２）

2021年3月20日2022年6月4日

前回の続きでチェロ練習に必要な小物の使い方やご紹介です。
前回はチェロ本体とハードケース、譜面台などについて紹介、説明をしました。
チェロを始めるのに必要な物について（その１）

４.消音器

４.１どんな対策があるか。

（１）消音室など

　マンションなど集合住宅や隣の家と接近されている場合、チェロの音が隣お宅に聞こえて迷惑にならないように消音対策が必要になります。消音対策で一番良い対策は、

　　①いなかの一軒家に移転する　（これはなかなか難しい）

　②楽器演奏用の防音室を買い、１室に設置する。これは一番効果的と思いますが、その部屋は専用室になってしまいます、また高価（最低でも数十万円）で、手が出しにくいです。気軽に始めようとされる方にはハードルが高いですね。

（２）サイレントチェロ

その次に考えられるのは、音がでないチェロ（サイレンとチェロ）を購入する。
　私は持っていませんが、音が漏れることを気にされる方はよく購入されているとお聞きすることがあります。　YAMAHAから１５万～３０万円程度で販売しています。大きな楽器屋さんでも展示されているのをよく目にします。金銭面で余裕がある方は必要に応じて購入を検討されるのも良いと思います。

　（３）レンタルスペースの活用
まず考えられるのが、カラオケボックスです。昼間などかなり料金が安いお店があり、お借りして利用するのもいいかと思います。後に説明します消音器では、弦の音が雲ってしまい本当のチェロの音を聞けないのは残念であり、じっくり本当の音で聞いて見たい場合などに利用は良いかと思います。

（４）公園などの人気の少ない野外
　ユーチューブを見ていたら、屋外だけで練習されている方のチャンネルがありました。私も一時期、近くの公園に早朝にいって練習したらどうだろうと考えたことがありました。（ちょっと勇気がいりますね。）

４.２　消音器

（１）床のパッド

　　床からの音漏れを防止するために床にマットを敷きます。私はホームセンターで正方形の羊毛のような合成素材で織られたものを購入して使っています。

（２）消音器

　　弦のからの振動を駒の部分で押さえるタイプの消音器が主流と思います。私は写真のようなタイプを使っています。大分昔に楽器屋から購入したものです。通販でも購入することができます。
このタイプはゴム製で、そこそこの消音効果があります。音はその分くすぶった音質になります。

　これ以外にもゴム＋中に金属が入ったタイプや金属製のタイプなどがあり、通販で購入できるタイプを「チェロ、小物」で紹介していますので参考にしてください。

　一度インターネットで調べたことがありますが、金属製のタイプが一番消音効果が高いとの情報がありました。私はいつもこの消音器をつけて練習しています。

５.電子音叉(チューナ）

練習を始める前に４本の弦の音程が狂っていないか？確認して調整するために電子音叉（別名；＠＠＠＠）を使います。昔は金属の音叉をつかって、音叉をチョーンと叩き、それをチェロに当てて共鳴させて,弦を指で軽く押さえて共鳴させてg線？をまず調整し、各弦を同じやり方で共鳴させて順番に調整していくやり方を行っていました。現在は家族がバイオリンなどの練習で使用していた電子音叉があり、便利なのでこれを使用しています。

電子音叉には拍子を取ってくれる機能もついており、３、４拍子やテンポを設定して、小さいですが左右の点滅と音で拍子を取ってくれます。確認する時などに時々使用します。
（ただ、ランプが小さくてみずらい点や音も聴きずらい面もあり、機械式のメトロノームのほうが使い安いのではないか？と思います。＜私は現在機械式はもっていません＞

６.エンドピン止め

エンドピンは写真のチェロの一番下から出ている長い金属の棒です。エンドピンはいいものになると外すことができて、エンドピンだけで販売されており、交換することができます。（私のエンドピンは外すことができません）　このエンドピンを床で支えるためのものがエンドピン止めです。

私が練習に使っているものは、自分で作ったものです。最初に教えてもらった方が同じような自家製のものを使用されて、自分で作ったと記憶しています。ホームセンターで板切れとゴム板を買ってきて適当な大きさで切り、ボンドで張り合わせて、フックつきの木ネジを横に差し込み、椅子にくくる木綿のひもをつけたものです。　エンドピンを固定する穴はきりで２つ開けてあります。微妙なチェロの位置会わせにこの２つの穴があると便利です。　最近はチェロ専用になっている椅子に括ったままにしています。
　もうひとつ演奏会（練習会）用に丸い市販のものも１つもっています。床に直接エンドピンを置けない会場で必要になる場合があります。
この方が置くだけで便利のように見えますが、私の場合　このエンドピン止めですと、結構滑ることがあったので、椅子にくくって固定できる自作品をもっぱら使用しています。