胡蝶蘭の育て方
今年の胡蝶蘭の冬越しがうまくいかなかったので、もう一度育て方を勉強して、整理しようと考えてブログにしました。園芸店などで得た育て方の情報を私なりに整理してみました。胡蝶蘭の育て方で悩みがある場合の参考になさってください。
1.胡蝶蘭てどんな蘭?
胡蝶蘭(Phalaenopsis)の原産は熱帯(アジア)やフィリピン、ニューギニア 地域に分布している着生の蘭です。
最低気温 : 15℃以上
最適な湿度状態 : 比較的多湿で湿った空気が常に動いている状態
2.四季の育て方(ポイント)
(1)春(3~5月)
カーテン越しの室内で管理します。
15℃以上で管理します。この時期は暖かくなってくるので、通常の室温で大丈夫です。水やりは一般的にも言えることfですが、表面の用土の部分が乾いていたら与えます。(この時期はまだ水ごけなどが乾くのに時間がかかる時期なので、水のやり過ぎに注意します。)
(2)夏(6~8月)
2020年もそうでたが、地球温暖化の影響で、ベランダの室温が40℃近くという超高温になり、太陽の照りつけも強くなります。直接の日差しに当たらないように遮光ネットで胡蝶蘭を守ります。
日中、夕方 葉水をしてあげます。
軟腐病に注意します。(患部がぶよぶよになり、異臭を放つ病気。かかったら患部を周辺までおおきく切り取るしかないようです) 酷暑の管理は難しいですが、できるだけ健康状態を保つように育成していくことが重要と考えられます。
(3)秋(9~10月)
9月頃はまだ日差しが強いので、遮光します。台風や長雨にも注意します。室外の温度が15℃以下になったら室内に入れます。(室外にも温度湿度計を設置したほうが良いです。)
(4)冬(11~2月)
胡蝶蘭を置く場所の温度を15℃以上にできるだけ保ちます。カーテン越しのベランダに近いガラス戸近くに置くのがいいでしょう。水は表面の用土が乾いたら与えるようにします。乾燥させないように小まめに霧吹きや加湿器で湿り気を与えます。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
期間 | 開花期 | 開花期 | 成長期 | → | → | → | 成長期 | 花芽 分化 | → | 花芽 分化 | ||
置肥 | 置肥 | 置肥 | ||||||||||
液肥 | 液肥 | → | → | 液肥 | ||||||||
活力液 | → | → | → | 週1, 100倍 | 週1, 50倍 | 週1, 50倍 | → | 週1, 50倍 | 週1, 100倍 | → | → | → |
水やり | 霧吹き | → | → | 徐々 に増 | → | たっ ぷり | → | → | 徐々 に減 | → | ||
遮光 | → | → | → | 屋外 50% ~70% | → | → | → | 室内 30% | → | → | → | → |
作業 | 植替 時期 | → | → | → |
3.生長の期間
・開花期 2~3月
・生長期 5~9月(新葉生長→新葉充実)
・花芽の分化 10月~12月
4.肥料の与え方
(1)置肥 5月~ 6月
新葉が生長し始めたら1回与えます。(与える期間はこの期間だけ)
(2)液肥 5月~ 8月
5月からなので上記置肥同様に新葉が生長し始めたら、与え始めます。
500倍を10日に一回与えます。
このように肥料を与えるのは生長期間のみになるとのこと、結構これまでそれ以外の期間も与えていたような気がしますので今年は注意して管理したいと思います。
(ここで浮かんだアイデア;与えすぎや与え漏れなどがないように年間カレンダーを設けて、与えた日にマーキングしていけばいいのではと考えています。)
(3)活力液
以外と驚いたのは、活力液(メネデールなど)は年間を通じて与えなさいとなっている。
①5月~8月
週1回 50倍液を与える
②9月~4月
週1回 100倍 を与える
ということは年間を通じて100倍では与え続けるということ。
私の家の場合、秋、冬は与えていない期間もかなり多かったので、不足していたことになります。
5.水やり
(1)4月~5月
暖かくなるに合わせ、水の与え方を増やしていきます。5月後半にはたっぷり与えるモードになります。葉水も夕方に与えます。
(2)6月~8月
暑さもピークになります。たっぷり水を与えます。夕方の葉水も忘れずに行います。
(3)9月~10月
段々気温が下がるに従って水の与え方を減らします。
(4)1月~3月
霧をふきます。表土が乾いたら与えるようにします。我が家の場合は、冬の間の鉢内の水の乾きが悪く根腐れを起こしました。(与え過ぎて湿った状態が続かないよう注意しましょう。)
6.温度管理
(1)5月~9月
屋外で育てます。30℃以下になるように管理します。風遠しの良い半日陰に置きます。50~70%の遮光ネットで直射日光が当たらないように注意します。
(2)10月~4月
室内で育てます。15℃以上になるように管理します。ベランダに近いカーテン越しの日差しが当たるようにします。(遮光30%くらい)
★年間を通じて胡蝶蘭の場合は直射日光は避けないということですね。
7.作業(植え替え等)
(1)5月~8月
花が終わった株は、用土や水こけが2年以上経って古くなったら植え替えを行います。株の状態で、根腐れや病気などげ株がダメージを受けている場合は、春先に養生させた上で植え替えを行います。
(2)12月
花芽が立ち上がってきますので、支柱を立て、そこに花芽を誘引するようにします。
8.病害虫の駆除
主なものと発生時期
・アブラム;1月~3月
・ナメクジ;2月~9月
・葉ダニ 、カイガラ虫;5月~9月
なお、室内に取り込む前に消毒を行います。 ;10月~12月
9どんな時に植え替えるの?
(1)葉先が痛んでいる時
(2)水の通りが悪い時
(3)鉢が株で一杯になった時
なお、プレゼントで頂いて寄せ植えされている場合、花が終わり次第、ひと株づつ鉢に植え替えて育てて下さい。
10.終わりに
この執筆時はまだ、情報収集したものです。この情報を参考にして今年1年丁寧に育てて来年は一杯咲かせたいと考えています。
デンドロビュームの育て方・シンビジュームの育て方も参考にして下さい。
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