おすすめの時代小説 風の市兵衛(秋しぐれ)
江戸時代の江戸を舞台とする時代小説はその当時の生活風情が楽しめて、何か江戸にタイルトリップした体験をしているようで楽しいものです。主に地域の図書室に出掛けて、文庫本の中から時代小説を探して借りて読んでいます。これまで数多くの小説を読んできたので、江戸市中の様子も詳しくなっています。
❰よく出てくる風情❱
そばや: 市中に、屋台を置き、いわゆる二八そばを食べさせてもらえます。お揚げか竹輪などがのっていれば、それこそ贅沢。小説によく出てきます。
居酒屋: 1日の仕事を終えた後は、行き付けの居酒屋で、お酒と、簡単な当て(江戸前のりのあぶったやつ、干物の、あぶったやつ、大根や、野菜の、浅漬など)で、飲み友達と一杯やり、市中で起こった噂話で情報交換します。
大川・隅田川: 川に浮かぶ行き船・浅草・蔵前側から向島・両国に見える町の灯り・風情。さて、今回読みました小説は「風の市兵衛 秋しぐれ」(辻堂 魁さん)です。
簡単なストーリ説明
このシリーズは 会計事の仕事を取って暮らしている武士を主人公が請け負った仕事に関連した江戸市中で起こる争い・事件について 市兵衛さんが解決していく時代小説。若いころ関西地方に修行して、奈良 興福寺で剣術を習得した剣術師。でもとてもやさしい人柄で小説全体がやんわり暖かい雰囲気。私はストーリよりも、江戸の風情・暮らしぶり、武士・商人など人間関係などを知り楽しむことに面白味をもって読んでいます。
この小説では、年齢の高い相撲取りが中心のお話になっており、当時の相撲の様子も学べました。どんなストーリかは読んでのお楽しみですが、人間味あふれるストーリでよかったです。
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