チェロのペグが止まらなくて困った時は?

2024年1月26日

10月の頃、仕事が終わりチェロの練習をしようとチェロケースを開いたところ、  C 線が緩んで伸びきっていました。ここから、弦の調整を始めたところ、最後にA線の調整でペグが止まらなくなる事象が起こり、対応した方法を報告致します。

1.経緯

時は10月初め、寒暖差が大きくなり、湿度も室内の温度湿度計では55%と夏の多湿時期より乾燥が進んでいます。

 チェロの練習をしようとチェロケースを開いたところ、C線がだらっと緩んでいました。最近は大きく緩むこともなかったので、季節が冬に向かってきて、乾燥し出したので、チェロも楽器全体の伸び縮みで弦も緩んだのかと感じました。

2.自分で調整を行う

(1)秋の初めに弦が緩む

まず、緩んでいたG線を締めて調整。そのうちに、全体の弦のバランスの影響か?A線にも伝搬し大きく緩む。 (まだ、私は楽器の扱いでは初心者に近いので、A線の調整は神経を使い、とても苦手です。困ったなあと内心思う。)

 (2)調整開始するもA線のペグが止まらなくなる

 C線〜D 線までは調整ができて、最後A線の調整を開始。A線の調整は先程書きましたように苦手なのですが、今回、ペグを回して上げていき音程が一つ下のGくらいの音程からAに近づけていくと、ペグで締めるものの、滑って止まらず、回ってしまう事象が起こり、困ってしまった。

 2年程前、長い間使用していなかったチェロのオーバーホールに楽器店へ出し、ペグの交換を行っていただく前は、同様の事象がよく発生して、A線を何本も切ってしまうことがありました。「A線が止まらない恐怖症」が頭に入っており、「さ〜困った」状態になりました。

 (3)コンペディデョンを塗ってみる

 結論からいいますと、この後対策として手元にあったコンペディションをペグに塗りましたがこのような場合は塗らない方うがいいとのことです。(チェロ修理店の方のコメント)

 このコンペディションの対策がダメで、結局隣町のチェロ修理屋さんに連絡取り、見ていただくことにしました。 

コンペティション

 

ペグ周り

3. チェロ修理屋さんでみてもらう

 (1)チェロ修理屋さんに持っていき見ていただいたところ、結局、ペグはどこも問題なし。自分のペグによる弦の止め方がまだ未熟とことでした。

 以下のコメントをいただきました。

①ペグが緩んでしまう場合はコンペディションは塗らない。(使うのは硬くなった場合)  
  また、塗った量が多すぎで余計に止まらなくなるとのこと

②ペグまわりを綺麗に拭き取っていただき、見ていただいたところ、ペグ周りは問題なく、きちんと閉めれば止まりますとのこと。
③弦の調整とペグの止め方の要領を教えていただく
a.左手(指)で、調整する弦を爪弾きながら、音程を出して、右手で徐々に目的の弦の音程に上げていく。
b.回す時に、私の場合右手に力が入りすぎていて、最後のペグを締め込む時にかえって力が入らず、うまく締められないとのこと。  もっと楽に回せるので、それで楽に回す。
 (楽器屋さんは右手の指2本で楽に回されており、これで大丈夫とのこと)
c.左手で爪弾いている音程が、目的の音程になったら、ペグを左上奥にねじ込むように固定する。この部分のやり方は経験を積むしかないとのこと。 
d.少し音程を上目にして固定して、下の@調整部@で音程を下げて合わせるのも一つの方法とのことです。
e.どうしても固定が難しい場合は、ペグを固定して、アジャスターで細かな調整ができる新しい方式のペグもあるので、交換することも可能。(1本4千円くらいのようです)

このようにして楽器修理屋さんで、見てもらいチェロを持ち帰りました。ペグの扱い方(弦の調整)を、教えていただいた方法で、練習していきたいと思っています。

4.参考になるYouTube チャンネル

なお、YouTubeで「チェロの弦の調整方法』を扱っているチャンネルを見てみました。 以下のチャンネルが参考になると思いますのでご参考になさって下さい。

1.チェロスクール (女性)

 チェロに関する有益な情報を発信していただいているチャンネル。この弦の調整方法についても参考になりました。 既に張られている弦の緩んだ時の調整方法が学べます。

 

  1. 男性チェリスト

 プロのチェリストさんのチャンネルで、有名な曲を数多く掲載されており、よくお聞きしています。弦を張り替える場合の方法を紹介されており、勉強できます。

 

おすすめの弦:チェロスクール(女性)の方もご説明されていますが、ラーセンの弦を私もA線、D線に使用していますが、確かに切れなくなりましたのでお勧めです。


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